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2つの春の合唱セミナー


この春休みに2つの合唱セミナーに参加してきました。

以下備忘録です。

2017.3.27 春の合唱セミナー

場所:府中

♦横山裕美子講座

・新曲「ビクトリーラン」「人と自然」の紹介

・まず講習会は、いつもピアノの指導から。

・曲と伴奏の関わりはとても大事。

・「こそあど」言葉は、距離感を歌に込められるように。

・歌と伴奏の会話を感じ取れるように。

・伴奏音型の形、右手上昇左手下降、右手下降、左手上昇

・伴奏は、順次進行気持ちいい。

・1番2番でメロディが違う場合は、2段譜で書くのもいい。

・「作曲家」の先生の楽曲は、本当に「緻密」。

♦栂野知子講座

・新曲「明日をつかむために」「もう一度伝えたい」の紹介

・小学生は、音読が上手だから、まず音読してみる。

・シンコペーションの効いた曲は、4つ、2つ、1つカウント数え方を変えてもできるように。

・栂野作品は、どれも心に訴えかけるメッセージソング。教員ならではの目線。

2017.3.28第33回小学校合唱指導セミナー

場所:牛込神楽坂

講師:丸山久代先生

♦学校教育でねらいたい合唱の学習活動

・リーダーシップ、パートナーシップが育つ活動

・自己有用感を与えられる活動

・学び合い、高め合いがしやすい活動

→合唱は、究極の「アナログ」である!

→現代社会に欠如するコミュニケーション力が育つ。

♦歌う環境をつくるには

・運動会の徒競走を例にあげて・・・

 速い子も遅い子もゴールを目指してがんばることが大切。

 転んでも(失敗しても)笑ったりしないことが大切。

・音楽の技能でほめられない子もきちんと見取る。

 ちゃんと、片づけをしていたね。

 椅子を整頓してくれたね。

 掛け声がよかったね。

・人的環境がすべて。

♦歌えない時の理由は

・音域があっていない(特に高い声)[技能的な壁]

・曲に共感がもてない。[心情的な壁]

・歌う風土がない[人的環境の壁]

♦楽曲分析のポイントは(教師がもつべき視点)

①言葉とメロディの関わり

②歌と伴奏の関わり

③和音や和声、調

④音楽のエネルギーの移り変わり

⑤速度や強弱

⑥言葉のニュアンス、詩の内容

⑦音楽の到達点

♦具体的な声掛け

・「ソフトクリームの先っぽみたいに」

 →フレーズの処理をていねいに

・「大阪のおばちゃんの笑い声、セレブの笑い声」

 →声には種類がある。

・「ソプラノの2倍やさしい声で歌ってね」

 →アルトが地声になりやすい音域のところで。

・「フクロウみたいな声にならないように」

 →声が前にひびかない時に。

・「すべては遊びの中で楽しみながら」

・「子供がためしたことはほめる」

・「(専科として)子供と会話する機会をつくる。廊下で校庭で」

・心を耕す活動を音楽にも取り入れる。

・「開口は、ベーシックな歌い方」である(が、閉口する歌い方もある。)

♦ミニ活動例

・スマホの指で(拡大縮小)2人 口の形チェック

・「線路は続くよどこまでも」で肩叩き[88442211手拍子ホイ!]

・「ん」を響かす練習、返事は「ン」で。「ン賞」

♦「まきばのこうし」(作詞:小林純一、作曲:川口晃)

・うしが「うち」にならない。

・「牧場にいました。」 → イメージをもたせる発問や活動をつくる。

 →「何頭いるの?」

 →「どうして牧場にきたの?」

 →「牛に何を話そうか?」

♦「やあ!」(作詞:高木あきこ、作曲:八木澤教司)

・この曲は、伴奏が宝物!

・冒頭の歌「やあ」は、手の動きをつけて。

・軽快な曲の感じには、足踏みしながら。

・サビ前の「も」、のばしの音を生き生きとするためには?

 手の扇風機、高速回転。指差しを上にあげる、などの動作化で。

 伴奏に注目する。伴奏のリズムを手拍子、足拍子「ほら!」

♦「飛べよツバメ」(作詞:人見敬子、作曲:西沢賢治)

・冒頭の八分休符 グー、パーの手の動作化で休符を感じられるように。

・「よろこびを」高いレの音で前に声を響かす。フクロウ声×

・「飛べよ自由に」 6度跳躍は、歌心を育てられる部分。

 すぐ跳躍するorじんわりロマンを感じて

・全体にペープサート(つばめ)を2匹使って、音程の間違いをやんわり示す。

・2人組になって、「飛べよ飛べよ」のかけあい、ハーモニーの部分をハモれるようにする。

♦「ハローシャイニングブルー」(作詞:鈴木須美子、作曲:西沢賢治)

・太陽マーク、富士山マーク、ハートマーク、やじろべえマーク、[ ]マークで視覚化、焦点化

・「そっと」をつかって作文してみる。

・さびに向かうのばし「ら」の表現

 「手にひらがなの『ら』を置いて少しずつ上にあげてごらん」

・よんでの「ん」の練習

 返事を響かせて「ん」でしてみようか。「ん」賞。

♦「ふるさと」

・現代では、ほぼ見られない歌詞の情景 → 子供たちに歌詞を考えさせる。

 例)ザリガニとった あの川  ボールで遊んだ あの公園

・○年後、ふるさとにいる父母に手紙を想像して書く。

♦私見

・合唱は、本当に「生物」で指導ひとつで変わる。

・子供たちの歌声は、心に響く。いくらうまい大人でも、子どものような澄んだ声は出せない。

・改めて「群青」を聴いた。つくった現職の先生の気持ちがひしひしと伝わってきて目頭が熱くなった。


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