本日は、粟飯原先生主催「音楽の授業をつくる会」の特別講座。
筑附小より、平野次郎先生をお迎えしての特別講座2時間。
「音楽づくり」、特にリズムに特化した活動例をご紹介いただきました。
鈴木楽器さん、教育芸術社さん、音楽之友社さん、各社ご列席。
1、常時活動の例
(1)5パターン遊び
①○ |○ |○ |
②○ | |○ |
③○ |○○|○ |
④ |○ | |○
⑤ | | |○○
<活動の進め方>
1、1~5を手拍子で練習する。
2、4や5の休符などの音楽の要素をみんなで共有する。
3、①~⑤を1つ選ぶ。
4、歩きながら同じパターンの友達を探す。(BGMにのって)
5、①~⑤のグループに分かれる。
6、2つのパートを抽出して合わせてみる。
<活動のポイント>
・音色や強弱にも注目する。
・音楽の苦手な子も①で参加できる。
・音楽でコミュニケーションが生まれる。
・低学年なら①②③の3パートでもよい。
・記譜にもつなげることができる。
|○→→→→→→→→→|
|○(くの字でcresc.)|
・①~⑤にド、ミ、ソ、ド、ミなど音程を当てはめても面白い。
(2)「幸せなら手をたたこう」
<活動の進め方>
1、円になる
2、「合の手」の部分で、2人が前にでてきて、リズム(○○)を演奏する。
3、1人が「合の手」の部分のリズムを変えて、リズムづくりをする。
<活動のポイント>
・ずれちゃってもOK。
・新しい奏法や音色をつくる子もでてくる。
・遊んだ結果、「楽しかった」で終わらず、「学び」につなげる。
→授業者は常に 音楽的価値の高い発表をした子を拾うアンテナを高くもつ。
2、円の隊形を生かして
(1)拍に合わせて座る
・12345の5で一斉に座る
・1234、1234と1拍ずつ座る。拍とおしりが座面につくのが合う。
・1・・・、1・・・と1拍目に座る。
(2)手拍子回し
・違う音色
・強弱
・速さ(2人前の人が叩いたら座ると速く回る!)
(3)リズム即興
①AさんーみんなーBさんーみんなーCさんー・・・
・支援の言葉「長縄と一緒で待ってもいいからね~。」
・方法は、手拍子、好きな楽器、自分の名前など
②AさんーBさんーCさんー・・・
Aさん ○○×○ ○○×○ ○○×○
Bさん ○××○ ○××○
Cさん ×××△ Dさん
・まず、一人一人リズムを考える。
・次に、グループで並び方を考える。
・最後に、終わり方を考える。
(一人ずつ抜ける、一斉ので終わる、など)
(4)雑談&質疑応答タイム
Q、ふざけてしまう子の対応
Q、失敗を恐れて、基本パターンに依存してしまう
Q、教科書のドレミをつなぐ計の旋律づくりについて
(5)私見備忘録 *個人の主観あり
・即興こそ大事。
・10人が同じリズムでも、1人が違うリズムをつくっていたら○。拾い上げる。
・常時活動でたくさんの引き出しを持たせておく。
・楽譜に一生懸命書く=再現するような「器楽」っぽい学習活動に陥らないように!
・はじめは、音程固定、リズムを自由に。リズムを固定、音程自由になど、「制約」と「自由」を。
・「美しい音」「正しい音」に固着しない。
・上記のように、文面にしたり、書物の音楽づくりの活動例を読んでも、どうもピンとこない。各研修会に足を運んだり、授業で実践してなんぼ。
*次回、つくる会は、7月1日(金) 18:00~20:30
粟飯原先生による鑑賞講座。予定がすでに入っており、行けなそうですが。