7月30日 第2回ベーシックセミナー(筑波大学附属小学校)の研修会に参加しました。
会の後に、何人もの先生とお話させていただきましたが、何より感じたことは、筑波の先生の教育に対する深い情熱!それを育む人間性!そして、人脈は宝物だということ。最近、研修会に頑張って参加していますが、たくさんの人と交流をもつようになりました。
また、この研修では、先輩の先生方のいる中、1講座、提案させていただきました。大変僭越でしたが、、、先輩の先生方から学ぶことはもちろん、逆に先輩の先生方に新たな指導法や自分の考えを提案してみること、発信することの大切さを感じました。
以下に、雑感をまとめます。急いで打ったので、誤字御免。
<研修概要(参加できたもの)>
◆提案授業 1 国語(4年)「アクティブ・ラーニングにおける読みの思考活動を考える」 ~詩の論理を読む~ 白石範孝 先生(明星大学・前筑波大学附属小学校) 2 算数(1年)「すべての子どもが能動的になる算数授業」 ~「3口のたし算を通して~」 大野桂 先生(筑波大学附属小学校)
◆授業鼎談【全体会】 「アクティブ・ラーニングって、なあに?」 ◆テーマに対する提案【分科会】 *1分科会を選択
「音楽:音楽的思考を取り入れるアクティブ・ラーニングへ 」 平野次郎先生(筑波大学附属小学校)
<提案授業についての雑感>
・指導案は所詮、「案」。児童の反応よって、むしろ臨機応変に軌道修正はありうる。
・研究授業ほど、指導案に固着しがち?もちろん、入念な指導計画は、大切である。
・提案授業の先生方は、児童の反応を見てからの対応が、素晴らしかった。
・先生方が予想する児童の反応の「ズレ」や児童が持つ「ズレ」を大切に。これを問題提起とすべき。
・問題解決型の授業など、県教委などが示すいわゆる授業の型(めあての提示→問題の発見→自力解決→まとめ)は、授業が構造化され、もちろん一定評価はあるが、型にはまりすぎも注意。そもそも、本当にそれは問題解決型の授業なのか。
・今、教育界での沸騰ワード「アクティブラーニング」。しかしこの言葉自体は、遠い将来、消えていくだろう。
・今まで「言語活動の充実」、「問題解決型の授業」・・・など、文科省は、さまざまなキーワードを提示してきた。そのどれもが、授業展開の手法、1つの手がかりであり、それに傾倒するばかりではいけない。
・教科の本質を見失ってはいけない。
・一斉授業型を否定してはいけない。一斉授業型だけでもいけない。
・授業研究会では、時に、あの先生の「指導法の良し悪し」について議論が深まることがある。もちろん、誰が見ても100%よくない、間違っている・・・ということはありうる。しかし、指導法の流派など腐るほどある。指導法について、白だという人がいれば、黒だという人がいて当然。みんな批判は、ツライもの。だから日本の授業研究は広まらない。
・授業研究で大切なのは、2つだと思う。1つ目は、自分にない指導手法を持ってらっしゃるその先生の「技」を見つけ、盗むこと。2つ目は、先生の指導法で子供が動いたり、変わったりする瞬間を見つけること。私は、そんな視点で授業を見たいなと思う。決して授業研究は、教師批判になってはいけない。そして、授業を提供して下さる先生方の熱意や敬意を忘れてはいけない。
<テーマに対する提案【音楽分科会】>
・小学校音楽科が抱えている問題点を改めて痛感する。
・知識、技能習得型授業も、今まで通り、一定量必要だと思う。しかし、これだけでは、音楽科教育としては、足りない。
・今まで私たち大人世代が受けてきた音楽教育に対する反省。教師からの一方的な指導、歌う演奏するだけの授業が多かった。
・先生→子ども、子ども→子ども、子ども→先生、子ども→教材・楽曲たくさんのベクトルを持たせたい。
・音楽的な思考を深めるには。
・感覚的な判断によらない指導、授業展開を。
・歌唱の導入方法の工夫。
①前奏だけ流す→「速さ」に思考、拍子に思考を持たせる。。
②歌い始めの1文字だけ聴かせて止める。
③題名を確認する。
④楽譜を見る。数字に関する発問。
・拍子は?速さは?小節数は?
・リズムや、最高音などその曲の特徴を発問。
⑤音で答えを確認することで、たくさん聴ける。
⑥歌う。
・歌うまでにたくさん楽曲に触れられる。
・自然に覚えている。