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楽譜作成ソフト比較

更新日:5月26日


今日は、楽譜を作成するPCソフトを比較して参ります。

iPadにも、楽譜作成アプリはありますが、今回は、パスしています。

さて、現在「楽譜作成ソフト」と位置付けて売られているのは、大きく分けて3つでした。

「でした」というのは、この11月で、それが4つになる、ということなのです。

今回は、それも踏まえて、この記事を書いています。

1、〔Finale〕系列

・ 公式URL

・ Finaleの情報収集サイト「Finaleにまつわるエトセトラ」

一番古い老舗ブランド 「フィナーレ」

フィナーレ、アレグロ、プリントミュージックと3つのグレードがあり、下位グレードに行くにしたがって、値段も手ごろになる代わりに書ける楽譜の制約がでてきます。

楽譜を打ち込む方法もいくつかあります。

 ・マウスで1つずつ楽譜に入力

 ・鍵盤で弾いたのがそのまま楽譜になる

 ・文字キーボードで入力

・鍵盤で音高を、テンキーでリズムを入力

いくらか試した結果、赤文字「鍵盤で音高を、テンキーでリズを入力という形が一番速いです。

私は、15年くらいフィナーレを使っていますが、以下写真のように、鍵盤キーボードと接続して以来、楽譜を書くスピードが劇的にあがりました。

その他の機能として

 ・楽譜が音になる(試しに聴く分には、これ必須)

 ・楽譜を音源にする(別途音源を買いそろえる必要あり)

 ・移調

 ・小節のコピー(作編曲をするときに便利)

 ・教材の作成(拡大楽譜)

などあります。一方で、弱い、欲しいなと思う機能は、

 ・画像を伴った楽譜の作成

 ・階名を一発でさくっとふる機能

 ・楽譜のスキャニング

などです。弱点は、他のソフトで補えるものもあります。

2、〔sibelius〕

・公式URL

Finaleと用途が同一だが、フィナーレの後発ソフト。

世の中、出版されている楽譜は、FinaleかSibelius、どちらかを使って浄書されているそうです!

ですが、フィナーレとは、操作感が、結構別物らしいのです。

「らしい」というのは、私はこのシベリウスを使っていませんので、何とも分かりません。

ただ、シベリウスのいいところは、直観的な書き方ができる、、、だそうです。

しかしなぜ、数ある作曲家から「シベリウス」を選んだのか、、、それが気になるところですが(笑)

3、〔スコアメーカー〕系列

・公式URL

こちらは、日本のメーカー、KAWAIが出しているソフトです。

いくつか価格によって、制限グレードがいくつかあるようです。

確か、1990年代からありましたが、上記の2つとは用途が少し異なり、楽譜を「スキャニング」することに重きをおいてきたソフトです。

現在バージョンは、「10」。

「4」の時は、スキャン精度が高くなくウーンなソフトでしたが、「9 PRO」を再び購入してみたところ、実用に耐えうるソフトになっておりました。技術革新はスゴイですね~。

スキャニングすることのよさは、そのあと、移調したり、加工したりしやすいことにあります。

一番の用途は、スキャニングをしてからの楽譜の移調。

フィナーレやシベリウスでは、スキャニングは、苦手ですので、スキャニング、楽譜の移調をしたい方は、このスコアメーカー一択となるでしょう。

ただ、楽譜を浄書したり、きれいな楽譜を書く、というのは、フィナーレやシベリウスと比べて圧倒的に苦手なようです。

私も、このスコアメーカーを一応使っておりますが、用途は、「スキャニング→移調」のみです。

それ以外、楽譜をちょこっと直したりとか、新しく楽譜をつくるというこ途に関しては、全く使っておりません。

けれど、日本のメーカーなので、日本人好みの操作性だと思います。

どのソフトも「住めば都」の操作性なのは間違いなく、慣れも必要ですね。

4、〔Dorico〕系列

・公式URL

2016年11月に発売予定の新しい楽譜作成を主用途とするソフト。

 ・優れた操作性と処理能力

 ・1つのファイルで複数の楽譜を管理できる

こんなところです。

以上、楽譜作成の主だった4つのソフトの紹介をしましたが、どのソフトも一長一短。

これから導入を検討される方にお勧めするとしたら

・安価である程度「きれいな」楽譜を書きたい

 プリントミュージック(フィナーレの最廉価盤)

・楽譜をスキャニングで移調したい

 スコアメーカー

・専門でがっつり

 フィナーレorシベリウスorDorico

となるでしょうか。

自分が初めて楽譜をパソコンでつくるようになったのは、高2の時頃だったと思います。

段ごとにいちいち、ト音記号を書いたり、小節線を均等に引くために定規で長さを図ったり・・・など、音楽と関係ない作業は各段に減り、ずいぶんと技術革新が進み、便利になったものです。

出版されたような楽譜が書ける、見る人が分かりやすいという点で、やはり楽譜作成ソフトは、現在でも必須のアイテムです。

しかし、今でも、手書きで書くこともあります。思いついた旋律をすぐにメモする・・・という作業は、手書きが圧倒的に有利なのも、また間違いないこと。

デジタルとアナログのよいところを選択して使っていくのが、これからの時代でしょうね。


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