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音楽の授業をつくる会 第14回例会


講師:粟飯原喜男 先生

場所:川越市大東文化センター

講座名:「日本や世界の音楽」のトリセツ

 ~民謡や世界の音楽をどう扱うか~

(内容)

1 教科書(掲載曲)から数曲選曲する

・掲載曲すべては扱わない。全曲、何分も聞かない。

・導入はどうするか。決めては、導入!

2 予測させない展開例を考える

・何だか知らないうちに全曲聴いてしまった、というプロセスを考察する。

3 関連曲を組み合わせる

・ジャンルン違う曲と全曲

4 表現教材と結びつける

5 〔共通教材〕の焦点化を図る

○教科書をつかって

・教芸の5年生は、「声」を、6年生では「楽器」を扱っている。

○比較聴取する方法。          

・ビートルズをイエローサブマリンをAとします。 (B金沢明子イエローサブマリン音頭)

・次に聴くBは、Aといくつ違うか。指を折って数えましょう。(反応観察法)

Bを聴いて

・○○入ってたかなあ?もう1回聴いて確認しましょう。→言葉で処理しない。

・手拍子でやってみよう。タンタンタン・タタタンタタン

Aを聴いて

・手拍子「タンタンタン・タタタンタタン」や合いの手の言葉を入れてみる。

○You tubeなど今はいろいろあるが

・教師自身の選曲のチョイスの耳が必要である。

○鑑賞の授業の扱い

・活動を2つ入れる。( 歌唱20分+鑑賞20分 )

○鑑賞の授業構築の鉄則

・クラスの誰もが分かる発問を構築する。

・鑑賞は、何も持たせない。ワークシートもあとで。鉛筆も持たないで聴く。

・音楽に興味のない子は、聴く時間が長いとつらい。短いと喜ぶ。

・音源は、適宜止めながらでもよい。

・板書は、一考。音楽の流れ、授業を止めない。

・「どんどん聴きたい。」という子供たちを育てたい。

・鑑賞のA評価は、知識理解的なことよりも、音楽をより深く味わっていることがAである。

・鑑賞の評価の見取り方は、さまざまな方法、多角的にみないといけない。長期的に見取る。一人一人見取る方法を考える。

・鑑賞でCの子は絶対につくらない。

・「スピーカーに集まって」と近づいて聴くことは、よく聴く意欲につながる。

・映像を見せる、現物を見せることは、演奏を知る機会になるが、味わって聴くことにはならない。

・鑑賞は、「聴覚」から入る。「視覚」から入らない。

・ヘッドフォンで聴かせない。「大音量」で聴かせる。

・鑑賞でも子供たちに近づいて見取る、声かけする。

・教師が、演奏して聴かせるのと、音源と違和感がある。

○4年生「ソーラン節」の扱い

・ねらい かけ声(合いの手)に気をつけて、「ソーラン節」を味わう。

・〔共通事項〕、拍の流れ、旋律

・〔共通事項〕を基にして目標を設定する。どの鑑賞でも大切。

・授業の流れ

①「これから聴く音楽は、ハイ、ハイと聴こえます。聴こえたら挙手しましょう」

『かわいいベイビー、ハイハイ』(ここだけ聴く・厳密には、旋律)

②「次のハイハイは、どう違いますか?違いが分かったら挙手しましょう」

『ソーラン節』(ピーナッツ 日本民謡を歌う)

③「これから聴く音楽とBの音楽は、何が違いますか?違う数だけ指を折りましょう。」

『ソーラン節』(教科書)

④聞こえた声は?

「はーどっこい」「はいはい」「はーどっこいしょどっこいしょ」

⑤3グループに分かれて、みんなで声でやってみよう。

・聴こえてくる声に合わせて元気に声を出しましょう。

⑥「今聴いた音楽は、ソーラン節といいます。」

⑦「掛け声と歌に分かれて、歌ってみましょう。」

○5年生「春の海」

・共通事項 音色

・ねらい 楽器の音色に気付いて、知覚する・味わう。

【第一次】木琴とユーフォの音源を聴く。

・「これから聴く音楽は、いくつかの楽器の音色が聴こえてきます。楽器が1つだと思ったら指で1を楽器が2つだと思ったら2を指で出してください。」

・作曲者や曲名は、言わないで反応観察法でみる。

・「何種類か、先生と確かめてみよう。」(木琴がとかは言わない)

・楽器は、何でしょう。はっきりわかった人は○、なんとなくは、半○、分からない人は、お腹に手を。

・聴き取れないことは、教えてよい。( 木琴とユーフォニアム )

・木琴が聴こえたら右手で1を、ユーフォが聴こえたら左手で2を指で出してください。

 ↑丁寧に何度も、方法について練習していく。

・活動に変化をつけて、何回も聴く。(←見方によって評価も多角的に見える。)

・「右半分の席は、ユーフォが聴こえたら立ってください。左半分の席は、エアー木琴をやってください。」

・「気にいった方の楽器に分かれて座りましょう。一押しのキャッチコピーを考えましょう。」

・話合いの時も音楽をかける。よく聴きたいスピーカーの前に集まる。

・授業の最後に聴いた旋律を口ずさめるようにする。

♪ユーフォ おかぞのしょういちろう 木琴 にしくぼともひろ 「日本の歌」の中の「春の海」

【第二次】琴と尺八を聴く。

・「これから聴く音楽は、いくつかの楽器の音色が聴こえてきます。楽器が1つだと思ったら指で1を楽器が2つだと思ったら2を指で出してください。」

♪「琴が奏でるおめでたい調べ」 決定版(すぎうらみつる)


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