オルゴール音源の作成
- matsunaga makoto
- 2017年5月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月26日
久々にDTM談義を。
今日は、オルゴール音源の作成についての記事です。オルゴールの音は、落ち着きと温かみのある音色なので、学校では、BGMとして何かと重宝します。
まず、同一曲、2つの音源をお聴きください。
音色が全然違いますね。
音源Aの方が、よりオルゴールっぽいでしょうか。
Aは、約10万円コースの音、Bは、約1万円コースの音です。
(なお、どちらも、自分の作品、自分でつくった音源なので著作権も大丈夫かと思います。)
以下にオルゴール音源の作成手順を紹介します。
[必要な機材]
・Finaleなどの楽譜作成ソフト
・KOMPLETE11(VST音源ソフト・有料)
・Victorian Music Box(VST音源ソフト・無料)
VST音源は、有料モノはとっても音がいいのですが価格もぶっとんでいます。
(KOMPLETE11 最上位版は、2017年4月現在、14万円程度)
探せば無料版もあり、使えるものもあります。
[作成手順]
1、Finaleなどのソフトで楽譜を書く。
普通より1オクターブ高い記譜をすることがポイントです。
Finaleなら楽譜全選択→オクターブあげるで一発。DTMならではの便利さ。
♦通常記譜

♦オクターブ上

2、VST音源を使って音源を選択する。
Finaleの場合は、「プレイバックにVSTを使用」でVST音源をかませます。
音色から、VST音源の「Celesta」と「Victorian Music Box」を選択。
2つ音色を合わせることで音色にリアリティが増すことがわかりました!

3、Victorian Music Boxの調整をする。
Victorian Music Boxは無料でありながら優れた音源です。
特にランダムバー(下画面の⑤)を右に振ると和音がいい具合に分散和音になり、オルゴールっぽさがでます。
操作画面は、こちら。

①KOMPLETEのメイン画面。左側から音を選ぶ。
「Celesta」は、FACTORY LIBRARYの4 VSL Percussionの中
②「Celesta.nki」を選択。
③④選択した音色は右に表示される。
⑤Victorian Music Boxのランダムボタン
和音がいい具合に分散和音になります。
⑥KOMPLETEお気に入り音色フォルダ
KOMPLETE は、1万3千以上の音色があると言われています。
よく使う音色はフォルダリングしてこのようにまとめています。
4、残響音(リバーブ)をかける。
最後にリバーブを少しかけて仕上げとなります。
リバーブをかけるソフトはいろいろありますが、私は、Sound it!というソフトをつかっています。
DTMは、音楽理論をかじっていたところで操作や設定が難しく、また違った知識が必要だと感じます。ですが、VST音源の音質のよさを聴いた時から、DTMの必要性を感じ、独学で勉強しています。
今、市場に出回っているJ-POPの音源も、ほとんどがこのVST音源でつくられており、生音での音源はないんだとか。いつの時代も、生演奏の価値は絶対にあるわけですが、デジタル音楽の到来は、音楽の歴史の転換期だと感じてなりません。