12月2日に「音楽科教育のICT活用に関する意見交換会」に参会してきました。
参会した感想をまとめました。
子ども達は学校に行くと「昭和」に戻り、お家に帰ると「現代」に戻る。
この言葉が一番印象的でした。つまり、学校に行くと昭和時代から変わらない環境に囲まれ、家に帰ると自分でタブレット端末を使いこなしている、という皮肉です。
もちろん、昔からある教育法のノウハウには先人の知恵がつまっており、これらはベテラン勢から引き継いでいくことです。けれども、時代に即した授業を創造していくことがこれからの時代には一層求められるでしょう。
しかし、「学校の設備環境の整備」「整備を進めるための制度」「教員の意識やスキル」「情報リテラシーやモラル、使い方を学ぶ機会」が遅れているという現状は、参会でも浮き彫りに。
従来、ICT機器が得意な領域には、
〇知識、技能の習得【教師・児童活用視点】
〇反復学習や反転学習【教師・児童活用視点】
〇教師の指導法の支援、補助【教師活用視点】
〇既存教材の提示【教師活用視点】
一方、ICT機器が苦手とする領域
×表現を工夫したり、試行錯誤したりする、創造的な作業【児童活用視点】
×教材の創造・開発【教師活用視点】
等があげられます。私は、教師が一番時間をかけるべきところこそ、教材研究(教材を開発、創造)することだと思います。アナログな方法がよいか、デジタルな方法がよいかは一長一短ありますが、これからのICT機器に求められることの1つに、教師の教材研究を援助するプラットフォームとなるようなアプリや機器が必要だということもわかりました。
例えば、動画教材開発の分野において、今は「既存の教材」を使うだけの先生が多かい、これからは自分で動画をつくれるようになるようなアプリの開発など。
現場でICTの活用の実践をすすめ、発信していかなければならないと強く感じました。