この度、拙作「永遠に心に」の楽譜を「教育音楽」2019年8月号に掲載していただきました。
楽譜をご覧になり、音源を視聴してみたいという方がいらっしゃいましたら、お送りさせていただきますので、メールにてご連絡下さい。
以下、楽曲の紹介となっております参考にどうぞ!
この歌は、市内音楽会に出場する5年生のために作詞作曲した高学年向きの合唱曲です。林間学校のテーマ「あふれる笑顔・絆・思い出、永遠に」、それからキャンプファイアーで誓った言葉を歌詞にちりばめて作詞しました。終始爽やかな速さの曲ですが、ワクワクする部分、しっとりする部分、盛り上がる部分など、様々な曲調を味わえるような楽曲構成になっています。
教員になった頃から歌づくりを続けている私ですが、行事や特別活動、道徳科などと関連づけ、歌を通して心を耕せるような音楽活動をしたいという思いはずっと変わらないでいます。取り組んで下さる子どもたち、先生にとって拙作が、「永遠に心に残るように」と願っています。 以下、演奏のヒントです。
<イントロ>
これからのドラマを予感させる始まり。ゆったり2拍子のように感じながら歌い出し、ユニゾンのLaは、口形や音色の統一に気をつけながら。強弱差も、ダイナミックに。
「A」
生き生き感いっぱいに!スタッカートとシンコペーションの伴奏にも歌い方のヒントが。14小節目「今」の前のブレスを生かして説得力が出るような歌い方で。「?」をつけた歌詞には、特にメッセージ性をこめました。実際にどんなことができるのか、子ども達とともに具体策を考えてみて下さい。
「B」
雰囲気がガラリと変わり、レガート唱、伴奏もしっとりになる部分。「あの時」という言葉の歌い出しなので、回想シーンのように。26小節目のsop.の「未来を」は、2拍3連符でキャッチーな部分なので大切に。その後のaltの「未来を」の追いかけ、sop.「つくる」の6度跳躍のエネルギー、長いcresc.や31小節目からのアクセントを効果的に歌いながら、サビに向かって盛り上げて。
「C(サビ)」
前までにない短めのフレーズとなり、fで声が出しやすい部分。笑顔の「が」の鼻濁音に気を付けつつ、きれいな音色のままハーモニーをそろえて。Alt.「思い出」の「でー」は、抜くように軽く。
「D」 51小節目のcresc.を効果的に歌って「心に」をfのまま気持ちよく歌い切れるように。なお、55小節目からの伴奏上声部「ドレミレミ」に歌詞を当てはめるとしたら、「残したい」となります。歌と後奏をつなげて「心に残したい」と強調して楽曲を締めくくりました。