<鑑賞の鉄則>
・導入の5分で聴く鑑賞のレパートリーをつくる。
・日を変えて何度も聴く。
・〔共通事項〕をねらいにおき、知覚から入る。
・クラスの誰もが分かる発問 → B基準の設定
・前提として鑑賞曲と関連のある歌を歌っておく。
・答えを確かめるときは、言葉で処理しない。音楽で確かめる。
・最初に、曲名は言う必要はない。作曲者などには深入りしない。
・鑑賞の時、指揮をする場合、教師は下手にする。
・身体を動かす活動は、一回練習してから。
・回数にはこだわらないほうがいい。
・活動には変化をつける。同じ活動はしない。
・反応観察法でよく観察する、鋭敏な子はAに近い。
『美しきロスマリン』
□第一時
(発)「これから聴く音楽は、3拍子の音楽です。2曲聴きます。1番目を聴いて3拍子だと思ったら指で1を、2番目だと思ったら指で2を折って教えて下さい。指揮をしながら拍子を確かめるのもいいですね。」
1、「トライメライ」
2、「美しきロスマリン」
(発)「この先、聴いていくと、指揮が音楽と会わないところがあるかもしれません。合わないところを見つけましょう。」
(発)「この曲は、手を左右にふる動き/シーソー/ゆりかごでも合います。音楽に合わせて動かしてみましょう。」
(発)「今度は立って、ひざをつかいながら動きましょう。」
・最後のポーズをしっかりと聴いて終わりをつかんでいる子を探す。
・ルバートを表現している子を探す。
□第二時
(発)「この曲は、手を左右にふる動き/シーソー/ゆりかごでも合いました。隣の友達/ペア/グループで向かい合ってやってください」
(発)「今日は、AとBの音源を聴き比べましょう。」
・どっちがよいか、A、B言葉で表す活動。
・聴いたメロディーは可能な限り口ずさめるようにする。
・一人の発言を拾って、クラスで共有する。そこだと思ったところで手をあげさせる。
『白鳥』
(発)「これから聴こえるのは、バイオリンの曲です。1つ目がバイオリンだと思ったら、1を、2つ目がバイオリンだと思ったら2を指を折って教えて下さい。」
1、チェロの白鳥
2、バイオリンの白鳥
(発)「2つ目がバイオリンでした。1つ目は何だったでしょうか。完全に分かった人は、ピンとまっすぐに手を、少しわかったら、半分手をあげて、全然わからなかったらおなかに手を当ててください。」
・絵や動画は見せずに、想像力を掻き立てる。
(発)「今度は同じ曲で違う演奏を聴きます。1つちがったら1つ指を折って、2つちがったら2つ指を折って教えて下さい。」
1、1台ピアノの『白鳥』
2、2台ピアノの『白鳥』
・伴奏の音型が水の動きを表している、、、については、深入りしない。
「この曲は、チェロという楽器で演奏しています。バイオリンが大きくなった形」
(発)「チェロとバイオリンが聴けたかテストします。チェロが聴こえたら、チェロの構えを。バイオリンが聴こえたらバイオリンを構えましょう。両方は・・・?です。」
『VnとVcのための2重奏曲 3楽章』(ブラームス)を聴く。