2018.1.27 埼附小研究会 備忘録
指導者:津田正之先生
1、提案授業 6年「ふるさと」
♢思考を深める場面の視点
① 考える材料は提供しなければならない。
② 考える時間と環境を確保しなければならない。
♢小中高と共通して教科書に載っている「ふるさと」、小学校では、どう扱うべきか。
これだけはポイント①歌詞1~3番の比較
・1番は過去、2番は現在、3番は未来に視点。
・各段で対になっている部分の確認。
これだけはポイント②楽曲の構成の把握
・リズムでみると a-a-b-aの形
・音の動きで見ると 上昇形-下降形-上昇形-下降形
♢振り返りの場面
思いや意図をもっていたとしても、それを表す技能があるかは別である。
♢全国調査から
「夢はめぐりて忘れがたき・・・」の部分、p、cresc.decresc.mfで歌えている子の率は、低い。
2、新学習指導要領移行期において大切なこと
♢H30.31年度の移行期の評価の取扱い
評価は、現行学習指導要領のままでよい。
♢キーワード
・育成を目指す資質能力の明確化
・主体的、対話的で深い学び
・知識や技能は、活用できるものとして習得させる。
バイエル100番だけ弾ける、分かる、他の曲はできない分からない、ではいけない。
♢学力の三要素と評価の観点
①基本的な知識及び技能
音楽表現の技能、創意工夫、鑑賞の能力
②思考力判断力表現力
音楽表現の技能、鑑賞の能力、創意工夫
③主体的に学習に取り組む態度
音楽への関心意欲態度
♢新旧音楽科教科の目標の比較
・表現及び鑑賞の活動を通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに、音楽活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。
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表現及び鑑賞の活動を通して,音楽的な見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)知識及び技能の習得
(2)思考力判断力表現力等の育成
(3)学びに向かう力、人間性等
音楽科では、具体的に、
(1)曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに,表したい音楽
表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。
(2)音楽表現を工夫することや音楽を味わって聴くことができるようにする。
(3)音楽活動の楽しさを体験することを通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する
感性を育むとともに,音楽に親しむ態度を養い,豊かな情操を培う。
♢目標のポイント
・図工と音楽だけは、見方考え方が後、活動を通してが「先」の表記。活動ありきであるということ。
・「音楽活動の楽しさを体験することを通して」は、小中共通の文言。
♢研究調査から
「音楽科の学習は、普段の生活や社会の中で役立つと思いますか?」
音楽科は、唯一50%を切る。(一方家庭科は肯定意見87%と高い。)
♢知識とは
1覚えてわかる 2聴き取ってわかる 3感じ取ってわかる 4学習の課程を経てわかる
これらを組み合わせたり、関連付けたりしながら構築をする、データベースを更新していくのが知識となる。
♢主体的・対話的で深い学び、例えば
主体的
・学んだことや自分の変容を自覚できる。
対話的
・児童が、対話委(児童⇔児童、児童⇔先生、児童⇔作品(教材))によって考えを広げたり深めたりする。
深い学び
・児童が、学習の課程で、音楽的な見方・考え方を働かせ、深めていけるように。
♢新学習指導要領の趣旨を生かす。
・音楽的な見方・考え方を働かる指導計画になっているか。
・学力の形成が図れる指導計画になっているか。
・「主体的・対話的で深い学び」となる指導計画になっているか。
→ただし、これは1時間の中で詰め込むものではなく、題材の指導計画の部分に盛り込まれていればよいものである。